東京都最高峰
東京で一番高いところって?
東京スカイツリー?
それとも東京タワー?
「motogenic!」が小学生2年性の時、初めて聞いたその場所は
「雲取山(くもとりやま)」
なんでも東京都なのに2,000m級の山らしい
小学生の「motogenic!」には想像もつかない標高だし、およそ人生に関係のない場所だと思っていたけど名前だけは忘れなかった
あれから45年(キミマロふうにね)、なんちゃってクライマーだけど今年登る機会を得た
当初予定では11月に登山の予定が、多忙を理由に延期
雪も降っちゃったし今年は無理かな?
なんて弱気でいたところ
「アイゼン貸してあげるし、付けるのは少しの区間だけだから!」
天使の誘惑とも悪魔の囁きとも取れる言葉もあり
12/8と9日に決行となりました
準備
今年は春に大岳山と三頭山
夏に尾瀬の至仏山に登ったものの、冬山は未経験


なんちゃってクライマーだしそんなガチな場面が自分に訪れるなんて思いもしなかった、もちろんキチンとした冬山用の服は持ってないのでなにはともあれ防寒用品を購入
1.モンベルのジオクラブ上下(中厚手)
2.モンベルのパウダーシェットパーカ(Sサイズ・シトロンイエロー)
3.モンベルのシャミースジャケット(Sサイズ・フリースみたいなものね)
4.ニーガード・パテラアンダー(Mサイズ・膝サポーター)
なんだか見事にモンベルの回し者みたいになっちゃったけど、買い物が1箇所で済むのはありがたい事
自宅近所のアウトドア専門モールで調達
1.は薄手のものでも大丈夫と言われたけど、山の天気は変わりやすいし低体温症が怖かったので中厚手をチョイス
暑かったらレイヤーで調整するつもり
2.は防風・多少の防水・汗の透湿素材(クリマバリヤ)なので
3.はレイヤー用に(ユニクロのフリースじゃ厚くて登山には不向き)
以上に手持ちのダウンベストを組み合わせる事にしました
登山開始
待ち合わせ場所の手違いなどがあり奥多摩湖畔・鴨沢についたのは10時前
そこからさらに車で小袖駐車場へ 途中で野生の猿を発見したけど民家近くまで降りてきていますね
青梅街道から小袖駐車場まではすれ違い不可な細い道 早々に準備して10時20分登山道へ

このあたりの標高は710mほどで、すでにスカイツリーよりも高いが目指す雲取山頂上は2017.1m
これから1,300mを6時間で登らなくてはいけない
冬至前のこの季節は日中の時間が短く、山の中は暗くなるのが早い
雲取山までは尾根道なので問題ないだろうけど、今夜泊まる雲取山荘までは20〜30分ほど陽の射さない斜面を下るというし、10日ほど前の降雪でアイゼン必須だとのこと
いつもならあちこちで止まって写真を撮っているけど、今回はカメラはザックの中
60分歩いて10分休憩のルーティーンで16時には登頂したい
コースタイムは5時間30分ほどらしいので休憩するとで本当にギリギリ
行きも帰りも同じルートを歩くピストン往復なので写真は帰路で撮る事にして黙々と歩く(話ししながらだけど)
登山道は無風で日差しもたっぷり、歩き出して15分ほどですでに汗だく
多少の登山経験でこの最初の15分でペースを作れないと後が苦しくなるような事がわかってきた ハァハァするのは禁物 足を一歩半前に降ろすように歩く
息切れせずに同行者と話しができて、多少汗ばむくらいのペースがちょうど良い気がする
それから膝をあまり動かさない歩き方も肝心(「motogenic!」は下りで膝痛が発生するから特にね)
雲取山は階段がないのが良い
それに落葉樹の落ち葉で登山道がクッションフロアになっているのも好感度高い

20分ほどで老夫婦に追いつき、言葉を交わして先に行くけどこの二人も雲取山荘泊まりだというので後々まで気にかかる事に
2回目のインターバルで七ツ石山の手前まで到達 ここは巻道を迂回して距離と時間を稼ぎ 14時過ぎにヘリポートのある奥多摩小屋付近でランチタイム


スープにおにぎりを入れたリゾットの山ごはんだから美味しいし温まるものの、休憩中もどんどん体温が冷えていくのがわかるほど寒い(推定3℃)
ここからは眺望が良くて長居してしまいそう
ちなみに写真は今回の同行者のおふたり、3人合わせると155歳という立派な中高年(笑)
山頂へ
このあたりで標高1800mくらいだったと思うけど、ここからはヨモギの頭を巻道でパスして40分ほどでやっと雲取山頂へ、5時間以上歩いてきた脚に小雲取山の急登は厳しかったけど満足の眺望と達成感
ギリギリで入日を眺めて急いで雲取山荘へ

これが泣きたくなるほどの急な下りで、翌朝これを登るのかと思うとマジ憂鬱だけどアイゼンを使うほどの積雪や凍結は無く無事到着
雲取山荘
山荘には石油ストーブの懐かしい匂いが混じっているけど寒い
管理人さんに気温を聞くと
「2.7℃」
近くにいた人が「プラスですか?」と尋ねると
「マイナスですよ」
と静かに、そしてどこか嬉しそうに答えていたのが印象的でした
特に混雑がないようで部屋は個室
お風呂はないけど水洗トイレだし(紙は流してないけない)
なによりも部屋にこたつがあるのがありがたい
3人とも自宅にこたつを置いていないので、久々のこたつ生活に歓喜(笑)
基本的に食事とトイレ以外はこたつから出てこないという堕落ぶり
夕食は18時からで、21時消灯
登山開始直後に見かけた老夫婦も無事に到着してひと安心(でも18時30分到着だって 真っ暗!)
翌朝
山頂からのご来光に合わせて5時に起きて5時20分頃から朝食

6時頃の朝焼けと三日月
受付カウンター前のポットにお湯が用意されていて登山者はそれぞれ自分のテルモスに注入できるシステム
薄明るい中ヘッドランプを点けて急登を登る ひと晩で更地になっているわけも無くこれがマジ急登
きっちり30分で再び雲取山頂に着いた頃には個人的に酸欠状態(笑)
でも眺望は最高 富士山はもちろん浅間山も日光白根に北アルプスまで遠景できる
南アルプスや甲斐駒ヶ岳の雪帽子もかわいい



太陽の下、三頭山の上にオレンジ色に光るのは東京湾









昨日の借りを返すべく写真を撮りまくる
風景写真も好きだけど 最近はその人たちの関係性を感じさせるような写真に積極的です


冬枯れの山
春・夏・秋と登山をしたけど、冬山は初めて
積雪が無くて楽しめたけど それ以外にも冬山は魅力いっぱい
人が少なくて、動物の気配も少なくて静謐
落葉樹の葉が落ちた冬枯れの山は景色が素晴らしい
帰路は本当に下る一方で、昨日パスした七ツ石山まで唯一登って頂上でランチタイム

見事なクリスマスツリー

広々とした石尾根と降りてきた雲取山頂が見えています
写真を撮りながらのんびり下るけど すれ違う人が多いのにちょっとビックリ
ほとんどの人がソロ登山だから日帰りなのかな?
4時間ほどで小袖駐車場へ
驚いたことにほとんど膝の痛みに襲われず往復22kmほどを踏破
いろいろな条件が重なったんだろうけど、嬉しかったな

車に乗って小菅の湯へ
ここも秋川・瀬音の湯と同じで高アルカリ泉で美人の湯
日本の山と温泉はセットみたいなものだからありがたいね
こうして2015年は4つの山に登頂して終わりました
晩春の大岳山
初夏の三頭山
晩夏の至仏山
冬枯れの雲取山
どれも素敵な思い出になりました
2016年は3,000mにチャレンジしようかと思っています
東京スカイツリー?
それとも東京タワー?
「motogenic!」が小学生2年性の時、初めて聞いたその場所は
「雲取山(くもとりやま)」
なんでも東京都なのに2,000m級の山らしい
小学生の「motogenic!」には想像もつかない標高だし、およそ人生に関係のない場所だと思っていたけど名前だけは忘れなかった
あれから45年(キミマロふうにね)、なんちゃってクライマーだけど今年登る機会を得た
当初予定では11月に登山の予定が、多忙を理由に延期
雪も降っちゃったし今年は無理かな?
なんて弱気でいたところ
「アイゼン貸してあげるし、付けるのは少しの区間だけだから!」
天使の誘惑とも悪魔の囁きとも取れる言葉もあり
12/8と9日に決行となりました
準備
今年は春に大岳山と三頭山
夏に尾瀬の至仏山に登ったものの、冬山は未経験


なんちゃってクライマーだしそんなガチな場面が自分に訪れるなんて思いもしなかった、もちろんキチンとした冬山用の服は持ってないのでなにはともあれ防寒用品を購入
1.モンベルのジオクラブ上下(中厚手)
2.モンベルのパウダーシェットパーカ(Sサイズ・シトロンイエロー)
3.モンベルのシャミースジャケット(Sサイズ・フリースみたいなものね)
4.ニーガード・パテラアンダー(Mサイズ・膝サポーター)
なんだか見事にモンベルの回し者みたいになっちゃったけど、買い物が1箇所で済むのはありがたい事
自宅近所のアウトドア専門モールで調達
1.は薄手のものでも大丈夫と言われたけど、山の天気は変わりやすいし低体温症が怖かったので中厚手をチョイス
暑かったらレイヤーで調整するつもり
2.は防風・多少の防水・汗の透湿素材(クリマバリヤ)なので
3.はレイヤー用に(ユニクロのフリースじゃ厚くて登山には不向き)
以上に手持ちのダウンベストを組み合わせる事にしました
登山開始
待ち合わせ場所の手違いなどがあり奥多摩湖畔・鴨沢についたのは10時前
そこからさらに車で小袖駐車場へ 途中で野生の猿を発見したけど民家近くまで降りてきていますね
青梅街道から小袖駐車場まではすれ違い不可な細い道 早々に準備して10時20分登山道へ

このあたりの標高は710mほどで、すでにスカイツリーよりも高いが目指す雲取山頂上は2017.1m
これから1,300mを6時間で登らなくてはいけない
冬至前のこの季節は日中の時間が短く、山の中は暗くなるのが早い
雲取山までは尾根道なので問題ないだろうけど、今夜泊まる雲取山荘までは20〜30分ほど陽の射さない斜面を下るというし、10日ほど前の降雪でアイゼン必須だとのこと
いつもならあちこちで止まって写真を撮っているけど、今回はカメラはザックの中
60分歩いて10分休憩のルーティーンで16時には登頂したい
コースタイムは5時間30分ほどらしいので休憩するとで本当にギリギリ
行きも帰りも同じルートを歩くピストン往復なので写真は帰路で撮る事にして黙々と歩く(話ししながらだけど)
登山道は無風で日差しもたっぷり、歩き出して15分ほどですでに汗だく
多少の登山経験でこの最初の15分でペースを作れないと後が苦しくなるような事がわかってきた ハァハァするのは禁物 足を一歩半前に降ろすように歩く
息切れせずに同行者と話しができて、多少汗ばむくらいのペースがちょうど良い気がする
それから膝をあまり動かさない歩き方も肝心(「motogenic!」は下りで膝痛が発生するから特にね)
雲取山は階段がないのが良い
それに落葉樹の落ち葉で登山道がクッションフロアになっているのも好感度高い

20分ほどで老夫婦に追いつき、言葉を交わして先に行くけどこの二人も雲取山荘泊まりだというので後々まで気にかかる事に
2回目のインターバルで七ツ石山の手前まで到達 ここは巻道を迂回して距離と時間を稼ぎ 14時過ぎにヘリポートのある奥多摩小屋付近でランチタイム


スープにおにぎりを入れたリゾットの山ごはんだから美味しいし温まるものの、休憩中もどんどん体温が冷えていくのがわかるほど寒い(推定3℃)
ここからは眺望が良くて長居してしまいそう
ちなみに写真は今回の同行者のおふたり、3人合わせると155歳という立派な中高年(笑)
山頂へ
このあたりで標高1800mくらいだったと思うけど、ここからはヨモギの頭を巻道でパスして40分ほどでやっと雲取山頂へ、5時間以上歩いてきた脚に小雲取山の急登は厳しかったけど満足の眺望と達成感
ギリギリで入日を眺めて急いで雲取山荘へ

これが泣きたくなるほどの急な下りで、翌朝これを登るのかと思うとマジ憂鬱だけどアイゼンを使うほどの積雪や凍結は無く無事到着
雲取山荘
山荘には石油ストーブの懐かしい匂いが混じっているけど寒い
管理人さんに気温を聞くと
「2.7℃」
近くにいた人が「プラスですか?」と尋ねると
「マイナスですよ」
と静かに、そしてどこか嬉しそうに答えていたのが印象的でした
特に混雑がないようで部屋は個室
お風呂はないけど水洗トイレだし(紙は流してないけない)
なによりも部屋にこたつがあるのがありがたい
3人とも自宅にこたつを置いていないので、久々のこたつ生活に歓喜(笑)
基本的に食事とトイレ以外はこたつから出てこないという堕落ぶり
夕食は18時からで、21時消灯
登山開始直後に見かけた老夫婦も無事に到着してひと安心(でも18時30分到着だって 真っ暗!)
翌朝
山頂からのご来光に合わせて5時に起きて5時20分頃から朝食

6時頃の朝焼けと三日月
受付カウンター前のポットにお湯が用意されていて登山者はそれぞれ自分のテルモスに注入できるシステム
薄明るい中ヘッドランプを点けて急登を登る ひと晩で更地になっているわけも無くこれがマジ急登
きっちり30分で再び雲取山頂に着いた頃には個人的に酸欠状態(笑)
でも眺望は最高 富士山はもちろん浅間山も日光白根に北アルプスまで遠景できる
南アルプスや甲斐駒ヶ岳の雪帽子もかわいい



太陽の下、三頭山の上にオレンジ色に光るのは東京湾









昨日の借りを返すべく写真を撮りまくる
風景写真も好きだけど 最近はその人たちの関係性を感じさせるような写真に積極的です


冬枯れの山
春・夏・秋と登山をしたけど、冬山は初めて
積雪が無くて楽しめたけど それ以外にも冬山は魅力いっぱい
人が少なくて、動物の気配も少なくて静謐
落葉樹の葉が落ちた冬枯れの山は景色が素晴らしい
帰路は本当に下る一方で、昨日パスした七ツ石山まで唯一登って頂上でランチタイム

見事なクリスマスツリー

広々とした石尾根と降りてきた雲取山頂が見えています
写真を撮りながらのんびり下るけど すれ違う人が多いのにちょっとビックリ
ほとんどの人がソロ登山だから日帰りなのかな?
4時間ほどで小袖駐車場へ
驚いたことにほとんど膝の痛みに襲われず往復22kmほどを踏破
いろいろな条件が重なったんだろうけど、嬉しかったな

車に乗って小菅の湯へ
ここも秋川・瀬音の湯と同じで高アルカリ泉で美人の湯
日本の山と温泉はセットみたいなものだからありがたいね
こうして2015年は4つの山に登頂して終わりました
晩春の大岳山
初夏の三頭山
晩夏の至仏山
冬枯れの雲取山
どれも素敵な思い出になりました
2016年は3,000mにチャレンジしようかと思っています
2015年12月30日19:07 trekking