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10年ひと昔

10年前   41歳だった
10年前   白髪は数えるほどしかなかった
10年前   フォトグラファーになろうなんて思いもしなかった………
この10年、車両系は変わりない。そういえばKSRのエンジンを最後にかけたのは10年前。


10年前   今よりも太っていたか



そんな10年前、もてローに参戦してました。
前年の2004年、表彰台に登れなかった悔しさを晴らすべく足繁くツインリンクもてぎに通い、手応えを感じてのもてぎロードレース選手権第1戦。


2005/03/18



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まだピットが空いてなくて、タイヤサービスの裏手でひっそりと作業中
タイヤを替えたり、多分パッドも替えてたかな?
↑ 10年前の記憶なもので………ww

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3月のもてぎはとにかくスギ花粉がものすごくて、この日は強風。
後ろの旗が真横にたなびいてますね。なのでみんなマスク星人。
「スギ花粉に反応してグリップが上がるタイヤを作れば、バカ売れだよね」
なんてジョークが出るほど。
実際、前走車がラインを外すとスギ花粉が舞い上がるのが目視できるほど。


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初日は車検を受けて、ミシュランのトラックにしまわせてもらって終了。



2005/03/19

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予選前、することがなくてコンパウンドを使ってAPのレバーを磨く「motogenic!」
寒い日はタイヤウォーマーとフェンダーにグローブを挟んでおくと良いですよ。
ワンデーの予選・決勝とはいえ殺風景なピット。

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予選コースイン。
P-LAP(懐かしいなぁ)で、8秒台に入ったところでアタック終了。

当時の公式リザルトによると「2'08.836」で予選2位。ポールの#11池田選手のVTR1000SP2とコンマ1秒差。3位の稲見選手の996とは5秒差なので実質的なレースは#11との争い。

ただ、こちらは自己ベスト近くのタイムなのに対して、#11池田選手は自己ベストに余裕を残してのタイムなのでちょっと厳しい。
作戦は、スタートが苦手な池田選手に対して、スタートで飛び出して998Rの直線スピードを生かし混走の4気筒勢を間には挟むんで逃げる

と言う、いわば他力本願(笑)


混走といえば前年のスーパープロダクションに加え、この年だけの「オープンツイン」との3クラス混走。
両クラス合わせて
アプリリア2台
ドゥカティ5台
と、かなりの豪華さ

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グリッドにて(右前方にオープンツインクラスにエントリーした玉川学園の黄色い2台が見えます)

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選手紹介がオーロラビジョンに映し出されたりしますが、観客数が少ないので大して盛り上がりません。

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紹介が遅れましたが、笑顔で右に立っているのが担当エンジニア兼メカニック兼飲み友達
オっさんのこんな地方選に付き合ってくれてるけど、かつてはバリバリのGPメカニック
1990年代初頭にオランダにある某HRナントカでお仕事をしていたそうです。

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ようやく選手紹介が終わり(3クラス混走でフルグリッドに近いので、長い長い!)、ウォームアップラップへ。

右横の歯磨き粉みたいの色のVTR1000SP2がポールポジションの池田選手。
ここから1コーナーまで何速まで入るのかテストする必要があるので、全開でスタートします。
作戦もあるしね!

そして、1周回って自分のグリッドについて、イエローフラッグが消えていくのを待ちます。
ここで、自分の中の最後のスイッチが入るのを自覚しますね。
これが分からなくなったらもうレースをしようなんて思えないです。

前方でレッドフラッグ退去。
シグナルがオールレッドからブラックアウト
実はこの瞬間のために前日から各クラスのスタートシーンを全部見てました。
タイミングはオールレッドから2.5秒でブラックアウト=スタート。

スタートには自信がある。
もうね、現代のmotoGPマシンのラウンチコントロール並み。

この時も2列前の先に出たはず。
オーバーオールの予選順位は14位だったけど、一桁で2コーナーを回った。
当然クラストップ!

さぁ行け!
行けるところまでプッシュするんだ!
できることなら後ろで混戦になっていて欲しいけど、今できることはひたすらプッシュすること。


当時のレース記録に克明に記録してある
それによると
2コーナー立ち上がりで前ががら空きで、3コーナーまでレコードラインで走れ、3コーナー進入までに玉川学園の一台をパス。ヘアピン立ち上がりで#1CBR600RRをパス
順位をキープして2周目イン。
2週目のS字進入で、ギャップでハンドルが振られまくったけど、ベストラップを更新

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ビクトリーコーナー立ち上がり。乗れてる!(当社比)

3周目に入ったところで、玉川学園(TFDね)の1台に抜かれたが、こちらはノーマルエンジンだしクラスが違うので気にしない
ピットサインは「P-1」が出続けている。
サインエリアでは「イケイケ!」のジェスチャー
力入るよ、嬉しいよ
「あぁ、あいつらの気持ちも背負ってるんだな」
オレ、頑張っちゃうよ


6周目インのピットサイン
「P-1」
「L-5」
「+3」

オッケ、3秒差ね
そう思った1コーナー進入で背後に2気筒のサウンドが


話し違うじゃないの


後方は混戦ではなかったようで、後でわかったことだがこの時#11はベストラップ5秒台連発で猛追してきていた

「バトルに持ち込むか、2位キープか?」
先行逃げ切りが作戦だっただけに、追いつかれたら振り切れないことはわかっていた

一瞬、重大な決断

刹那、3コーナー進入でインを刺される
が、なぜか#11は失速。4コーナーまでに抜き返して5コーナー、130Rをバトル状態で通過
背後に聞こえるVTRのサウンド

S字進入で再びインを刺される

「バトルに持ち込むか、2位キープか?」
もう一度、重大な決断

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この年、オリジナルマシンを作って「もて耐」へのエントリーも予定されていた。
同じメンバーでチームを作ってね
吊るしのマシンじゃないからものすごく大変で、メカニックとしては余計な仕事はしたくなかったようだ。
だが

「必ず(表彰)台に上がるから」

そう約束していた。


「+3」のサインは5周目インでのタイム差。
それを1周で縮めてきたのだから、単純にラップタイムの差は3秒
「それは無理」
これが重大な決断


公式リザルト

2周目に記録した
「2'07.707」
これが、ボクのもてぎでの生涯ベストラップ。


20秒も離されたフィニッシュだったけど、すごく嬉しかった。3位のアプリリアも20秒後方。
勝負に負けての2位だから悔しかったけど、表彰台を勝ち取ったことは事実。

チームスタッフとの約束を果たせたし、ミシュランのポディウムキャップも被れるしで、
やっぱり表彰台は最高

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名前を呼ばれて嬉しそうに登場します

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すでにはしゃいでます

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GPコースのポディウムに上がれたのは人生のエポックな出来事なのです

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シャンパンファイト_1

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シャンパンファイト_2

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だから、そんなにはしゃぐなって……www

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美酒!

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人生最後の表彰台から降りました

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表彰式が終わって#11池田選手の子供達と#71増田選手と
シャンパンは全部振りまかないで、少し残してピットに戻ります

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メカニックに感謝

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チームスタッフに感謝

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最後のひと口

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一緒に戦った998Rの車輌保管が解除されるまではツナギを着ていました
でもエビス飲っちゃってるけど

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車輌保管が終わって

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古くからの友人たちと
このうちの何人かは、ボクの最初の表彰台の時も見ています

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ミシュランのポディウムキャップは国際ライダーにしか配っていなかったもの
スタッフが交渉してくれて地方選でもかぶれました
表彰台に向かう途中で嶋根さんから手渡された時は本当に嬉しかったな

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この写真はモザイク入りで某所に出していたもの
それを見た方が見てくれると嬉しいです

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原さん ありがとう

もう一度だけ走りたい気持ちはありますが、この先、サーキットを走ることがあるのかないのか?




あと2年で引退してから10年になります






車両・写真の感想がありましたらこちらに

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